にっきい

マダム・ハイドのにっきいのレビュー・感想・評価

マダム・ハイド(2017年製作の映画)
2.7
おばちゃんのぺちゃぱいが見えます!

コロナのせいで全く新作が公開されなくなり、臨時休館の映画館も多くなってきた中、出町座で上映されていたので観てきました。

答えは頭の中にあると言う話し。
怪奇小説として有名な『ジキル博士とハイド氏』を、主人公を女性にして舞台を現代に置き換えた作品。
ただ原作のホラー要素は一切無く、主人公も薬を使って別人格になる解離性同一性障害と言う設定とも違います。
ストーリーは35年かけて教師になったけど、生徒からは見下されている女教師が、実験中に落雷を受けた事で徐々に変化していく、って話し。
序盤の全く授業を聞かない生徒たちと、それでも自分の信念を曲げない教師、お気楽な教師の夫ってのが、観てて全員にイライラしてくる。
それが落雷を浴びてから生徒に対する接し方が変わっていき、生徒も勉強の面白さに気付き始める展開は凄く面白かった!
しかし幸福は長くは続かず、ジキル先生本人が気付かぬうちに身体にも変化が訪れ、やがて彼女は…。
図形を使った数学の問題や、帯電・放電の実験など、実際に問題を解くプロセスが面白く、あんな授業なら楽しく勉強が出来そうだと思わせる、非常に教育的な映画。
勿論原作的なショッキングな展開もあるし、もう少しインパクトがあれは傑作になってたかも知れないのが残念。

コロナ感染拡大防止のため7都府県で緊急事態宣言が出され、近隣の自治体も独自の自粛要請を出したりで、次々とシネコンも休館になっていってますね。
これ観た時点で京都でもMOVIX京都が休館になったし、お隣の滋賀県でも休館のところが出てきてるよう。
それでも上映を続けている出町座が非常識なんでしょうか?
いや、そんな事はありません。
出町座はスタッフがマスクを手作りし、マスクを持っていないお客さんには配布して感染リスクを少しでも下げる努力をしてるんです。
今経営の危機に瀕してる店は沢山あると思いますが、努力をしてる店(ミニシアター)を応援していきたいと思いました。

2020.4.23追記
結局休業要請が出て京都府下の映画館は全て休館になりました…。
無事この危機的状況を乗り切って、また映画館で映画を観れる日が早くきて欲しいですね。
そして、ぼくの今年観た映画のレビューも今作で当分お休み。
明日からしばらくは過去鑑賞作品ばかりになります…。




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:2020年4月15日
鑑賞回:19:40〜21:16
劇場名:出町座
座席情報:2F E-6
上映方式:2D 通常
レーティング:G
上映時間:95分
備考:会員料金
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