まめだいふく

ベルヴィル・コップのまめだいふくのレビュー・感想・評価

ベルヴィル・コップ(2018年製作の映画)
3.0
 「なぜお前といると いい靴が台なしになる?」

 一言でいえば刑事のバディもの。
 コミカルさもシリアスさもアクションも何もかもが中途半端。そして製作国はフランスなのに、なぜだか中国語表記のタイトルが現れる。
 中国がどこまで製作に手を出したのかは知らないが、少なくとも劇中では主人公が中国拳法の達人という設定で、恋人が中国人というだけ。中国拳法を披露するのは序盤と終盤のほんの少しだけだし、恋人が中国人という設定もストーリー上何の意味もない。どうして無理やり中国色を入れたんだろう?
 まあ、中国だけではなく、無駄に国際色豊かな登場人物たちが登場し、更にはフランス、アメリカ、アフリカの架空の国と、あっちこっち舞台も変わるけど、そこまで散らかさなくてもフランス内だけで収まるスケールの物語のような気がするが。
 主人公の母親もなかなかの個性を持つキャラだったけど、なんとなく息子と一緒にいるだけでさほどストーリーに絡んでこないし、なんかすごいことやってくれるとばかり思っていただけに残念だったし勿体ない。

 刑事二人の絆が徐々に深まっていく様子は良かった。
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