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GOGO(ゴゴ)94歳の小学生のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

GOGO(ゴゴ)94歳の小学生(2020年製作の映画)
3.3
「 MASAI マサイ」「世界の果ての通学路」のパスカル・プリッソン監督の3作目。
世界最高齢の小学生、ケニア在住の94才、愛称"ゴゴ(カレンジン語でおばあちゃん)"を追ったドキュメンタリー。
原題Gogo(2019年.84分)

ケニアの小さな村に住む94才の“ゴゴ”(プリシラ・ステナイ)は、長年助産婦として暮らしてきて、3人の子供と22人の孫、52人のひ孫がいる。
幼少期に勉強を許されなかった彼女は、ひ孫たちが学校に通っていないことを知り、6人のひ孫たちとともに90才で小学校に入学する。
94才になり、耳はすっかり遠くなり、白内障で文字がほとんど見えなくなる中で、目標の卒業試験に挑む…。

(写される場面)
・数学や英語の授業風景、
・"マサイマラ"(大地溝帯にある野生動物の自然公園)への初めての(1週間の)修学旅行、マサイ族との交流
・誕生日会、
・彼女念願の新寄宿舎の建設
・親友のとの語らい
など。

「退学したのは間違い。子どもがいても学べる」
「世の中の子どもたちに教育の大切さを伝えたい」
「今でも世界中で1億3千万以上の少女が学校に通えないでいる」

"ゴゴ"おばあちゃんが、村人みんなから好かれ尊敬を受けているのがよく分かります。
おばあちゃん、おじいちゃんと共に過ごす機会がほとんどなくなってきた日本では、老人は厄介者扱いになっていますが、近代化の代償ですね。
幼少期から一緒に過ごすことの大切さ(豊かさ)を感じます。
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