秀猿

ヴァスト・オブ・ナイトの秀猿のレビュー・感想・評価

ヴァスト・オブ・ナイト(2019年製作の映画)
2.2
1950年代を舞台に、「トワイライトゾーン」の形式そのものへの偏愛とオマージュによって綴られたSFミステリー。音声記録と老人の証言から宇宙の怪奇へと迫ろうとする、若き電話交換手フェイと人気ラジオDJのエベレットの姿には等身大の「未知との遭遇」といった趣きがあり、青春映画としての瑞々しさも備わっている。ただ、あくまでも伝聞と情報によって話が進んでいくため、特に中盤まではどうしても話の腰が重く、また怪奇そのものを画としては見せてくれないSF映画としてのフックの弱さに退屈さを感じてしまったのも正直な所である。
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