Ryo

君は永遠にそいつらより若いのRyoのレビュー・感想・評価

4.2
これはたくさんの人が共感すると思う。もっとポップなイメージかと思いきや意外と重たかった。佐久間由依さん演じる大学4年生のホリガイは一見普通に見えるけれど、内面はモヤモヤと問題を抱えていた。同年代の学生達もそれぞれがそれぞれに悩みを抱えていて、どんなに小さな事でも本人にとっては大問題だったり、深く傷つけられた過去を払拭できず生きづらさを感じている。私もそうだった、私も同じように苦しかったと号泣してしまった。コロナ禍の今、苦しい思いをしている普通の人々に寄り添う作品だ。

そして、他者に本気で関わろうとする勇気も見て見ぬふりをしそうになる軽薄さも確かに両方あって、それが繊細に描かれていたのもよかった。

Q&Aの監督の言葉より、声を上げない目立たない普通の人々の苦しみにスポットを当てたかったとの事。多くの人々の心に刺さる素晴らしい映画だと思います。
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