虚

君は永遠にそいつらより若いの虚のレビュー・感想・評価

3.5
決して明るく温かみのあるストーリーではないが、タイトルの意味を考えると微かな希望を感じ取ることができる。

自分を含め人々が抱えている傷や痛みは
大半が表に出ていない。見ないようにしたり、隠したりするから余計にその人の抱えるものを知ることは難しい。
堀貝はそれでも、知りたいという気持ち、知れないことへの悔しさを抱いている。一種、傲慢であるが、その意思を持つ人が人の心を開かせるのだと思う。
虚