あみ

君は永遠にそいつらより若いのあみのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

東京国際映画祭にて。

“こんなとっ散らかったことしか言えないんですよ私は” って堀貝のセリフと呼応するかのようにとっ散らかった内容。

元々原作が様々な要素を含んでいてそれを取捨選択しながら作った、と監督。
もう少し削る所は削って欲しかったかなあ...

でも私がちょうど彼女たちと同じ年齢だというのもあって共感はすごかったですね。
ウォールフラワー以来かも知れない。

ただ相手と繋がっていたいだけの
内容のない通話をしてみたり
“私こういう人だからさあ〜”って笑ってみたり
そういうの全部が鋭く突き刺さってきてついドキッとしてしまった...

会話の内容、テンポ、言葉遣い、相槌の仕方までびっくりするほど「今時」で、まるで自分を見ているかのような不思議な感覚でした。
相手が先輩だと分かった後の敬語とタメ語の混ざった絶妙な距離感もすごかったなあ。
普段は割と映画に入り込むタイプですが、この作品は自分と重なり過ぎて逆に客観視してしまう始末。

内容が多すぎて伏線が回収されないまま曖昧に片付けられた部分や、解説が欲しいなと思う部分もありつつ、良い意味でとても長く感じる118分でした。


舞台挨拶でのオーラぷんぷんな佐久間さんと何処にでもいるような大学生の堀貝というキャラクターが全く重ならなくて、女優さんってすごいんだなあ...と。
そして「あなたの番です」で話題になった奈緒ちゃん!
本物はテレビで見る以上に可愛くて喋りも上手で一瞬にして引き込まれました。
過去の作品も観てみようかな。
あみ

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