ブラックユーモアホフマン

水を抱く女のブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

水を抱く女(2020年製作の映画)
4.5
原題は分かりやすい。主人公の名前「ウンディーネ」は、水を司る精霊の名前。

「水」をモチーフにして神秘的に語られる、劇的な恋愛ドラマ。
黒沢清『LOFT ロフト』や、アピチャッポン『ブンミおじさんの森』を想起した。

建物の構造、カフェとの位置関係を利用した目線のやり取りや、その反復と差異。
小道具や美術を使って展開を予感させる演出や、逆に全く予想をさせない超自然的展開。
特別すごく新鮮なアイデアがあったというわけでもないけど、素晴らしく上手だった。

【一番好きなシーン】
・水槽のシーン。あの異様な感じ。
・ステイン・アライブ。
・クリストフが飛び起きるシーン。目覚めてすぐの叫び声も良かった。