菩薩

涙の塩の菩薩のレビュー・感想・評価

涙の塩(2020年製作の映画)
3.4
ガレルお得意のジュテームのお話。1人の男と3人の女、あちらを勃てればこちらが勃たずと、誰に対しても誠実になり切らない癖に相手からは誠実を求める傲慢さ。これがいつもの70分尺であれば最初の相手ともナンパ即SEXになりそうだが、彼女とは遂にその関係には至らない、の代わりに2人目の元カノとは再会して次のシーンには即風呂手マンしててガレル!3人目は奔放な相手で、フランクな関係を築く同僚のパコともパコるオープンリレーションシップな関係に陥るが、彼にとって耐え難き三角関係は最愛の父の死をもってして終止符が打たれる。「愛とは一体…」なんて自問自答は虚しくかき消され、喪失をもってようやくその片鱗に辿り着く。にしたって妊娠を知らされた時の反応がゴミクズ男のそれ過ぎて苦笑、何故あぁ言う時に男は「勝手に妊娠しやがって!」な態度を取れてしまうのだろうか。ネクタイはお取り込み中の合図…その辺だけやたら『きみの鳥はうたえる』感がある。
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