朗らかなこっぺ

セイント・フランシスの朗らかなこっぺのレビュー・感想・評価

セイント・フランシス(2019年製作の映画)
3.3
 『わたしは最悪』が精神的な男性優位社会を捉えているのに対して、こちらはもっとダイレクトに女性の生きづらさを描いている。妊娠、出産、中絶、どれをとっても結局すべての痛みを一手に引き受けるのは女性で、かつこれらは一時的なイベントではなくずっと身体と生活に残り続ける。
 フランシスのママたちも含め、「こんな性を抱えて生まれた私たち」を結構生々しく表現しきっているので、男性は引いたり驚いたりするかもしれないが、それでも男性にこそおすすめしたい映画だなと思う。