Salamet

セイント・フランシスのSalametのレビュー・感想・評価

セイント・フランシス(2019年製作の映画)
4.0
号泣した。

中絶については、一方的にイライラしてるのは違うだろ。って部分もあったけど、女性は体の負担が大きい。血が出る度に責められて、忘れることを許さない!って何度も繰り返す出血から伝わった。
簡単に中絶を決めたように見えていたけど、そこにきちんと感情があって、本当にただ不器用な人なのだと後半でブリジットを好きになった。

子供が大好き!っていかにもの人とか、母親になることに大きな夢を描いてる人より、別に子供あんま好きじゃない、苦手かもって思ってた人の方が案外うまく子育てしてるの何でだろ…
って日頃よく思ってたことなんだけど。
ブリジット見ていてちょっと分かった気がした。
母親に失敗は許されない!ってセリフ出てくるけど、そんなことは不可能で母親もただの人間だし、絶対に上手くいく方法もないし、投げ出したくなることもある。
ナーバスになっているカップルの中で素直に振る舞うブリジットがすごく寛大に見えた。

普通はこうなのにとか、偏見を持ってしまうことが自分を追い込んだり、世界を狭めてしまう。子供にはそれがないから純粋に可愛いし、心をうたれる。
ブリジットは限りなくそちらに近い。それはある意味短所かもしれないけど、最高の長所だと思う。
フランシスはこれから、家庭の環境や肌の色。色々な困難があるはずで。
ブリジットとの叫び合い?最後のエールが力になるだろうと思ったし、ブリジットの背中も押してくれたと思う!
2人の関係性がすごく素敵だった。演技が自然で素晴らしかった!

で、なんとなくグレタ監督っぽいかんじした。
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