「赤い闇スターリンの冷たい大地で」の監督によるチェコの実在の自然療法士の半生を描いた伝記映画。
前半は身分や立場に関係なく人助けを行う彼の信念と自然療法に関する知識がどこから来ているのかを描くことを軸にしていたのが、突如途中から助手の男性との泥沼不倫が主軸になっていく展開に驚かされる…えっ予告では全然そんな雰囲気出してなかったやん…びっくりするじゃん…
社会主義政権下で、命を握る神にも等しい才能を手にした人の苦悩を描く作品としては様々な賞のノミネートや受賞も納得だが、あまりに奥さんが可哀想すぎる泥沼不倫描写や動物の過剰な惨殺シーンが精神を削る…

熟練職人監督による、無駄が一切ない作品です。医療に全く興味も知識もない私でも引き込まれて観てしまいました。こういう映画がなければ知る機会もなかっただろう人物の事を学べる系の映画が好きです。

シカゴ国際映画祭にて。

｢ソハの地下水道｣｢赤い闇｣のアグニェスカ・ホランド監督。

アカデミー賞外国語映画部門チェコ代表だそうだ。

チェコの自然療法者・ハーバリスト(ハーブ療法者)のジョン・ミコラシェクを描いた映画。
富裕層も貧困層もナチスも分け隔てなく人々を治療し財を成したらしい。大統領も治療していた。

拘束されたミコラシェクの回想で進む話。ってことは彼は何か罪を犯して拘束されているわけで、それが明らかになるとともに彼の半生も語られる。

彼の過去を見ていると結構なトラウマがあるように思うがなぜ自然療法に目覚めて多くの人々を治療したのか。
そしてその療法で治療することは医療行為になるのかそれともリラクゼーションの類になるのか。

助手との関係も含めなかなか興味深い話ではあったが、静かで地味。細かいことはよくわからなかった。
はっきりとはしないが、ミコラシェクは自分のしたことに間違いはなかったという感じ。

あとネコ受難映画なのでネコ派の人は注意⚠️


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