カポERROR

まともじゃないのは君も一緒のカポERRORのレビュー・感想・評価

4.4
【僅か4分30秒間で
ドン引き▶︎引き笑い▶︎胸キュン▶︎感涙が
怒涛のように押し寄せてくるって…
…これ、どういう感情?】

あぁ神様。
世間では『ミッシング』『関心領域』『悪は存在しない』『胸騒ぎ』『ありふれた教室』…etc…と、空前絶後の激重・不穏・胸糞な傑作ラッシュだと言うのに、周回遅れでこげな作品の感想をぶちまけてしまう私をどうかお許し下さい。
だって…最高だったんだもの🫵( ✧Д✧) YESチュドーン!!

本作は、数学一筋、コミュ力ゼロの予備校講師・大野と、知識ばかりで恋愛経験ゼロのJK・香住が、普通の恋愛を目指し奮闘するドタバタラブコメ。
噛み合わない会話を繰り返しながらも、実は互いを良く理解しあっている大野と香住。
2人が見つけ出した普通(まとも)の答えとは…?

まず、私がどれ程本作を気に入ったのかについて。
本作が公開されたのは2021年なのだが…まず同年日本で公開された主な話題作を列挙してみよう。
洋画の大作だと『クルエラ』『ザ・スーサイド・スクワッド ”極”悪党、集結』『DUNE/デューン 砂の惑星』『キングスマン:ファーストエージェント』『エターナルズ』『フリー・ガイ』『ジェントルメン』『ファーザー』『プロミシング・ヤング・ウーマン』『Mr.ノーバディ』等々…
とりわけ豊作だったスリラー・ホラー系が『マリグナント 凶暴な悪夢』『RUN/ラン』『アンテベラム』『オールド』『ザ・スイッチ』等々…
アニメも『劇場版 呪術廻戦 0』『シン・エヴンゲリオン劇場版:Ⅱ』『映画大好きポンポさん』『竜とそばかすの姫』等々…
邦画も『空白』『由宇子の天秤』『ベイビーわるきゅーれ』『BLUE/ブルー』『ひらいて』『いとみち』等々…
他にも、いまだにFilmarksで高評価の『ソウルメイト/七月と安生』『トゥルーノース』『ダークウォーターズ 巨大企業が恐れた男』『クーリエ:最高機密の運び屋』『ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打ち上げ計画』『モーリタニアン 黒塗りの記録』『キャッシュトラック』『ある人質 生還までの398日』『アイダよ、何処へ?』『レイジング・ファイア』『ブータン 山の教室』等々…正に傑作オンパレードだったわけだ。
無論、私もここに書いた全作品鑑賞した。
だがしかし。
不肖カポにとって本作『まともじゃないのは君も一緒』は、ここに挙げた全作品をぶち抜いて、我が2021年 年間ランキング堂々の3位獲得ぅ〜!╰(*´︶`*)╯オメデトウ♡
ちなみに、1位は『少年の君』2位は『すばらしき世界』と、いずれもオールタイムマイベスト10に入る神作なのであしからず。

本作の何がそんなにぶっ刺さったのか。
もちろん、キャストもストーリーも演出も素晴らしかったのだが、何よりも私にとって至高だったのは『脚本』に他ならない。
大野と秋本の軽妙で変則的な噛み合わない掛け合いのワード一つ一つが、常に私の琴線をバインバインとかき鳴らして止むことがなかった。
秀逸なのはその言葉選びだけではない。
そこいらのコント師や漫才師よりも息の合った二人の舌戦は、まるで悟空対ベジータの空中戦の如し。
そんな”ああ言えばこう言う”を具現化したかのような二人の口撃バトルだが…何故かひょんなことからピンクの霞(かすみ)が掛かり、生暖かさを帯び始める。
おんしら、何をときめいちゅーのか?
出川哲朗と上島竜兵の寸劇Kissルーティンか!
そして、冒頭のタイトルでも示した通り、クライマックスでの二人の掛け合いは、【ドン引き▶︎引き笑い▶︎胸キュン▶︎感涙ジュジュジュワー】を僅か4分30秒間で浴びせ掛けてくるのである。
おのれ高田亮。
もはや嫉妬しかない。
最初は「端正なよゐこの有野」と「毒味のない多部未華子」くらいにしか思えなかった主人公二人に、これ程まで感情移入してしまうとは。
邦画に疎いとはいえ、本作をスルーしていた愚かな私に浣腸をお見舞いしてやりたい。

そんな本作『まともじゃないのは君も一緒』。
未見の方や、胸糞映画ラッシュに人間性を失いかけている方は、是非ポテチでもつまみながら、賢くもおバカな二人の愛らしい高速ツッコミ合戦をご堪能頂きたい。
現在、Amazonプライムビデオ、Netflix、Hulu等で見放題配信中。

追伸)
大野先生のあのカラシ色のジャケット…10年くらい前にしまむらでそっくりなやつを買って持ってたわw
いつの間にかカミさんに捨てられていたがね(;´༎ຶ۝༎ຶ`)オレノイッチョウラ
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