Tomo

DAU. 退行のTomoのレビュー・感想・評価

DAU. 退行(2020年製作の映画)
3.0
💥DAU.計画からみるソ連の退行💥



ナターシャ編の10年後となる1960年代後半。フルシチョフ時代を経て、スターリンが築き上げた全体主義社会は崩れだしていた。


っていきなり10年も飛ぶの❗️と突っ込みたくなる気持ちを抑え、全9章369分に及ぶ本作を鑑賞。


ながい、長いよー😭😭😭ヒー



ソ連のある秘密研究所で、天才科学者レフ・ランダウが中心となって、「超人間」を作る実験が行われていたってところからスタートする。

しかしながら研究所は腐敗しきっており、風紀を正すべくKGB出身のアジッポが新所長に就任する。
(ちなみにアジッポはナターシャ編でナターシャを取り調べたKGBの少佐で前作との繋がりがある。そして演じた役者さん自体が元KGBと完璧な設定🥶)


そこでアジッポは辣腕を振い、腐敗を根絶するべく屈強な若い被験者を集める。

マルツィンケヴィチを中心とする被験者たちは、ソ連の全体主義とネオナチが結びついたうな思想をもち、狂信的に振る舞うが、腐敗した研究所は手の尽くし様がないと当局は判断。

研究所の存在を消し去る為、研究所記録を廃棄し、職員関係者を皆殺しにする様、アジッポは被験者たちに指示し実行される。

そしてこの研究所の存在は秘密裏に抹殺された…….



本作に期待していたのは、研究所での超人化実験の実体と、研究所の隠蔽についてだったんだけど、超人化実験は笑った😂

理論ではそうなるんであろうけれども、あの設備で成果でるんかい?っていう位。
だからそのシーンはサラッと流されるあたり研究の実体と成果は不明ということか🤔


けれど、おそらくこの映画で最も力を入れたであろう研究所での殺戮シーンでは、全体主義の申し子であった被験者達が何の躊躇いもなく殺害していく姿は、自由とは真逆のアナーキズムを感じ末恐ろしかった。


DAU.プロジェクトのテーマは研究・実験。
結論的には、この研究所そのものが実験であって、研究所内の人間関係はソ連の社会そのものってことを言いたいんだろう。


こんなの感想は?と言われても、
ないよ❗️
って答えるしかない(笑)


けど、今でも当たり前のソ連(ロシア)の秘密主義はやはり末恐ろしいし、現在の緊迫外交がいかに難しいかを考えさせられるな🤔



………….🐖🪓🪓🪓ミミガーにテビチ、とか言ってる状況じゃない💦
Tomo

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