リーズ国際映画祭にて。
20世紀初頭、オーストラリア北部、アボリジニと白人入植者の争い。その白人部隊を率いるトラヴィスは任務を遂行しながらもアボリジニに同情的、虐殺に心を痛めて兵士をやめてしまう。
物語の中心はその12年後。
賞金稼ぎになったトラヴィスはアボリジニのボス的存在の男を追うのだけど、そこで大人になっている12年前に目の前で家族を殺された少年が顔を合わせるという。
こりゃ復讐劇になるんじゃないかという予感。確かにそうだけど、アボリジニとトラヴィスたちの感情の変遷を台詞少なく描き、かなり地味。
人種差別的に描かれたり白人が英雄的に描かれたりという偏りはあまり感じない。
サイモン・ベーカー演じるトラヴィスは寡黙でアボリジニに同情的と思いきや、結構彼らのことも容赦なく撃つ。
かといって白人寄りでもなく、純粋に自分の信念に反する者を撃っているように見えた。
彼にとっては人種云々ではないのだろうな。
音楽もまったく流れず銃撃以外は静かで、ちょくちょく意識が飛びかけた😅