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快楽の園のadeamのレビュー・感想・評価

快楽の園(1925年製作の映画)
1.5
当時まだ二十代半ばだったヒッチコックの監督デビュー作。
2人の踊り子の女とその恋の相手となる男たちの間で繰り広げられる愛憎を描くメロドラマです。
お話としては何とも無難で、制作年代を考慮しても語り継がれる程のものではないと思いますが、数多の撮影手法と演出テクニックを生み出すことになるヒッチコックの処女作として注目すると楽しいところがいくつかありました。
序盤のピントのズレたダンサーの手前に双眼鏡を持った手がフレームインするカットがいきなり目を引きますし、終盤のサスペンスの中に仄かにユーモアを漂わせるセンスも後々まで通じるらしさが表れていた気がしました。
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