収容所の書類を焼くOPクレジット。
炎の中で舞う紙が美しかったです。
ホロコースト系は どの作品も辛いですが
残忍な描写は他作品よりも少なめで
嘘のような実話ベースである事に加え
ナチス側の人間性や 仲間の裏切り等
珍しい位 存分に描かれているので
今まで敬遠していた方や初心者の方も
入り易い作品では無いかなと。
129分としっかりした上映時間ですが
中弛みや長さを全く感じる事が無く
主人公と大尉の関係に 終始ドキドキです。
クスッと笑えたり 少々滑稽なシーンも有り
主人公以外にも共感出来る部分も。
ラストの2つの物語には 驚愕しましたね。
ここ数年の新作の中で 一番心に残り
秀逸だったなと。個人的に思いました。
沢山の方に観て欲しいです。
EDロールの途中から 無音になるのも
静かに重みと哀しみを募らせます。
「父はバウバウ。母はアンタ。」
「私は優しい人間だ。」
「過ちは人の常。」
「良き人生を。」