みぃたむ

ペルシャン・レッスン 戦場の教室のみぃたむのレビュー・感想・評価

4.1
収容所の書類を焼くOPクレジット。
炎の中で舞う紙が美しかったです。

ホロコースト系は どの作品も辛いですが
残忍な描写は他作品よりも少なめで
嘘のような実話ベースである事に加え
ナチス側の人間性や 仲間の裏切り等
珍しい位 存分に描かれているので
今まで敬遠していた方や初心者の方も
入り易い作品では無いかなと。

129分としっかりした上映時間ですが
中弛みや長さを全く感じる事が無く
主人公と大尉の関係に 終始ドキドキです。
クスッと笑えたり 少々滑稽なシーンも有り
主人公以外にも共感出来る部分も。

ラストの2つの物語には 驚愕しましたね。
ここ数年の新作の中で 一番心に残り
秀逸だったなと。個人的に思いました。
沢山の方に観て欲しいです。

EDロールの途中から 無音になるのも
静かに重みと哀しみを募らせます。



「父はバウバウ。母はアンタ。」
「私は優しい人間だ。」
「過ちは人の常。」

「良き人生を。」
みぃたむ

みぃたむ