Naoya

ペルシャン・レッスン 戦場の教室のNaoyaのレビュー・感想・評価

2.9
第二次世界大戦中、ナチス親衛隊に捕まったユダヤ人青年は、ペルシャ人だと嘘をついたことで一命を取り留めるが、収容所の将校からペルシャ語を教えるよう命じられる。ヒューマンドラマ作。架空のペルシャ語を創作し、教える、さらには覚えるという展開はまるでコメディのようだが、絶望的な環境下で生き抜く姿があり、強制収容所での壮絶な生き方が描かれてます。ユダヤ人とナチス将校という関係ながら、不思議な関係性が生まれていくのも印象的。そして極めつけが、この偽の“ペルシャ語レッスン”が、壮絶なドラマを生む展開は秀逸で、彼の物語がここに集約されてもいる内容になっており、数百万のユダヤ人大虐殺(ホロコースト)を題材にしたからこその重要な物語の肝になってます。
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