イマジンカイザー

少女☆歌劇 レヴュー・スタァライト 再生産総集編 ロンド・ロンド・ロンドのイマジンカイザーのレビュー・感想・評価

4.4
元の企画がアニメとミュージカルの複合、2.5次元演劇みたいな作品だったので、劇場音響と大スクリーンとの相性は抜群。
一度観たファン向けではあるものの、作品感のルールを噛み砕き、一部戦闘の順序を入れ替えることでこれ単体でわかりやすく作られておりました。

語り部が外部に加わってもなお、お話の筋にはあまり変わりがなく。本伝一クールを119分という尺であまり違和感なく突っ切っている印象。レヴュー曲はそれぞれ劇場用にパワーアップされており、作画・動画共に高水準の激しい殺陣が加わって間違いなく劇場版クオリティ。日常パートを大幅に削り、華恋とひかりの物語に大きく舵を切ったので、他キャラ好きは少々好みが分かれるか。

とはいえ、純那ちゃんの二戦目を本編二話から天堂真矢の登場する三話後に割り振ったのはナイス判断。彼女の持つ努力家キャラ、負けられないという決意が分かりやすく伝わってきましたし、彼女のことが以前よりも好きになったかも。

しかし、語り部を本編の横に置いて何をするつもりだろう? と思ったら最後の最後でそのへんの答え合わせあり。なるほど、なかなか終わらせてもくれないか。

若干、メインキャラ以外は深堀されずに終わってしまったものの、本作独特のルールは本作だけでも十分理解できるので、せっかくだからここから観てみてみるのも良いんじゃないかなと。