どらどら

砕け散るところを見せてあげるのどらどらのレビュー・感想・評価

4.2
-ヒーローは、決して負けない!

過去は追い縋る
現実は辛く残酷だ
未来に希望などない
UFOは、消えない

誰かのことを守りたいと思った時
そこに理由なんてないのかもしれない
自分の全てを差し出し、涙を流し、血を流す
勇気を持って差し出したその手が、誰かを救う

孤独を救い、共に生きる
彼らは互いのヒーローだ
自らの手で、負けて、勝って、ヒーローになったのだ
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中川大志さんと石井杏奈さんの純度の高い、剥き出しな表情の数々に直接心臓を掴まれたかのようだ
ラストにもたらされる救済が圧巻

清原果耶さん目当てで見たけれど、もちろん彼女も素晴らしかったけど、主演2人にやられた
石井杏奈さん、こんな苦しい演技もハマるんですね、、

よくよく考えると脚本都合で動いている登場人物が多いように感じるが、主演2人の演技の純度の高さが彼らに血を通わせ、それが見ていて気にならない

圧巻の後半に向けて、前半のあまりにも危うい不安定な幸福の積み重ねが映画に緊張感をもたらし、どんどん引き込まれていった
あっという間の2時間だった

いじめ、虐待の類を加害者のサイコパス性に託すのは別にいいんだけど、完全に物語のスパイスでしかないのが残念で、展開勝負の軽薄さを若干感じてしまう(原作がラノベだからそれが良さなのかもだけど)
ちょっとモノローグ多すぎるし、、
めちゃめちゃ期待していたからっていうのもあるのかもだけど、、、
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