奇妙な映画。
ヒーローポーズを取る北村匠海。その姿を見つめる原田知世。
そこから急に主人公が中川大志に変わる。
高校3年の濱田清澄(はまだ きよすみ)は、1年の女の子がイジメられている姿を目撃してしまう。
助けに入った清澄だったが、彼女は奇声を発して逃げ出す。
しかし清澄は、そこから彼女の事が気になり出す。
彼女の名は、蔵本玻璃(くらもと はり)。
教室まで行き、蹴られた机を片付けたり、捨てられた上履きを下駄箱に戻したり…
そして、ある事件をキッカケに2人は急接近。
お互い意識してて、好きになりつつあるよなぁって甘酸っぱい感じに。清澄がちょっとストーカー気質。笑
イジメの件も、1年のクラスメイトにも味方が出来た。しかも玻璃も強くなった。事態は良い方向に進んでいるように見えたんやけどなぁ…
そこら辺りで出て来た清澄の母親が矢田亜希子。
若い頃の清澄が北村匠海やと思ってた俺は、「あれ?原田知世は?」ってなった。良く考えたら、中川大志と北村匠海ってそんな年変わらんよな…。なんやったんや?冒頭の話は?
って感じで後半に続くんやけど、これ以降は自分で観る事をオススメします。
玻璃を自転車の後ろに乗せて走る清澄のシーンは何故か泣けて泣けて泣けて仕方なかった。
正直、ストーリーには陳腐な部分もあり、リアリティには欠けています。
けど、今作には10代の青春だけじゃなく後悔等の暗い部分も詰め込まれてる。上手くいかずに封印した俺の過去の蓋をこじ開けようとしてくる…
にも関わらず、全体的に学園恋愛ものの雰囲気をまとっていて比較的明るめに進むストーリーは、何かと甘酸っぱくて…
しかも、演じてる若手俳優が素晴らしく粒揃い。
清澄役の中川大志はもちろんカッコいい。カッコいいのに三枚目が似合う事!その友人に井之脇海。俺好きなんよ、井之脇海。味方になってくれる玻璃のクラスメイトに清原伽耶。彼女も良い女優さん。その姉は松井愛莉。
ヒロイン玻璃役は石井杏奈。彼女は演技が上手いかというと…ですが、めちゃくちゃ可愛いです。蔵本玻璃のキャラの魅力を存分に表現してくれてます。好きになっちゃいます。
清原伽耶もまだあどけなさが残ってて可愛いけどね。
あまり同じ様な映画がない独特な世界観ですが、俺は好きです。
過去に自分の未熟さで助けたかった誰かを助けられなかった。そんな後悔を持つ同志に、俺は声を大にしてオススメしたい作品です。