Monsieurおむすび

神に仕える者たちのMonsieurおむすびのネタバレレビュー・内容・結末

神に仕える者たち(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

1980年代、ブラスチラヴァのカトリック神学校へ入学する2人の青年ミハイルとユライ。しかし、教会の老神父たちは政府組織に加担し、反政府思想を掲げる教会内の若者たちを排除していた。。。

スタンダートサイズの画角にモノクロの影響、台詞も少ない。と言うより、効果的に使われる沈黙。否応なしに共産圏の閉塞感に包まれるなかを進む物語。

若い教徒と引き換えに、教義すら歪曲され継続される「教会」の形態。
互いに監視し合う背徳感と時間軸が狂ったような話法に、当時の暗鬱としたチェコスロヴァキア社会が投影される。

静謐でホラーテイストの画づくりはパベウ・パブリコフスキの趣きがある。
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