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ありあまるごちそうのaoringoのネタバレレビュー・内容・結末

ありあまるごちそう(2005年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

もっと貧困地にフォーカスされる内容かと思っていたら、商業化された農業で苦しむヨーロッパの話だった。

EUになったことで、大きな会社が参入しやすくなり、漁業では乱獲がされている。大型船でとると海での滞在時間が長くなり、魚にストレスを与え、鮮度が落ちる。小型船での漁業のほうが海にとってもいいのにお金にならないから続けるのが難しい。

農業では補助金が出る国では安く野菜を売れるが、それができない国(ルーマニア)では農家がぎりぎり暮らせる値段で売っても10セント高く、負ける。また、見た目のいい野菜にこだわるばかり、ハイブリッド種が生まれた。ハイブリッド種は見た目がいいけど本来の野菜の味はしないし、値段も高い。さらには次の年の種にならない。消費者に好まれるためにハイブリッド種で作るが、コストは高く、次の年にも繋がらないので綱渡りのよう。
ポーランドで買った茄子がめちゃくちゃ大きいわりに日本の茄子より味がしなかったのはそのせいかもしれない。
ルーマニアではトウモロコシも作る。

アマゾンで作られる大豆は、ヨーロッパの家畜のためのもの。大豆を作るために森林伐採をしている。私達の生活は環境破壊とともに現地の人の生活を貧困にしているかもしれない。(大豆に対する報酬が少ない場合)
アマゾンの1平方メートルは1セント。
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