題材も良いし、登場する家族も素晴らしかった。
ただ、ドキュメンタリーとしての自然さがあまり無くて、悪い意味で作り込み過ぎてるというか、まあ映画っぽいドキュメンタリーだったかなあ。
LGBTQって世界的にかなり理解されるようになったと思う。このドキュメンタリーでも理解されない現実を伝えてはいるけれど、最終的には理解される部分があることをきちんと伝えている。
なので、現状に対する否定だけではなくて、今日のLGBTQの状況はこんなに進んでいます。みたいなポジティブなイメージを垣間見れて良かった。
それと幼少期からきちんとカウンセリングを受けることの大切さを伝えているのも好印象。
ただ、当事者の子供の上半身とか、ワンピースのスカートの中が見えそうになるカットとか。性的なカットを意図的に結構入れていたと思うんだけど、それがとにかく不快だった。
冒頭にも書いたけど、不必要に映像面に拘りすぎている。その会話するときそのロケーションで普通するのか。みたいな部分が多すぎる。それって結局ここでこの会話をして欲しいっていう指示があるということなので、脚本ありきのドキュメンタリーなのではと疑ってしまう。
その辺の不自然さが際立つドキュメンタリーだったのが何とも残念。