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Anne at 13,000 ft(原題)
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『Anne at 13,000 ft(原題)』に投稿された感想・評価

[高度13000フィートの上空で] 90点

大傑作。2010年代後半から英語圏カナダでは若手監督たちの躍進が始まった。これをカナダ人映画批評家バリー・ハーツは早い段階で取材し、"カナディアン・ニュー・ニューウェーブ"などと呼ばれる新世代を世に知らしめた(ニューウェーブは80~90年代のアトム・エゴヤンやパトリシア・ロゼマなどを指すようだ)。そんな運動の語るのに外せないのが、『アバランチ作戦』などを監督し、テレフィルム・カナダの不公平な補助金配分に対して辛辣な意見を述べたことでも注目を集めたマット・ジョンソン、私の大好きな短編ドキュメンタリー作品群で世界中を席巻するソフィア・ボーダノヴィッチ、そして運動の起源となった短編群及び本作品の監督でもあるカジク・ラドワンスキだろう。2019年は特に、ボーダノヴィッチの長編三作目『MS Slavic 7』と本作品という旗手たる二人の長編作品が同じ年に発表されるなど、新世代の目覚ましい躍進の年となり、その双方に新世代のミューズとなったデラー・キャンベルが登場するという、個人的にも世界的にも嬉しい快挙を成し遂げた。ちなみに、本作品には上記マット・ジョンソンもマット役で登場する。

本作品の主人公はトロントで保育士として働くアンである。彼女の親友サラが結婚し、そのお祝いのために一緒にスカイダイビングをしたことが、全ての始まりになる。どこか子供じみた一面を色濃く残すアンは、それ以降親友を失ったという思いからその一面が前面に出て、感情のままに行動を開始し、その様を時間軸を往来しながら語っていく。スカイダイビングは地に足の付いていないアンの心理状態を、そこから落下していくのは不安の底なし沼へと落ちていく状態を象徴しているのだろう。ほとんどのシーンで起と結が用意されていない、突然始まって突然終わるような身勝手さや、唐突な時間軸変化は、子供のような行動を取るアンの頭の中と直結していて、まるで彼女の目で彼女の世界を見ているような感覚に陥る。ハンディで荒々しく切り取られる距離感の近さも、機嫌がくるくると変わる彼女の顔、くるくると動く目を捉えるには十分すぎる。

厳格な画面を好むボーダノヴィッチ作品での知的で物静かなオードリー・ベナックに見慣れていたので、デラー・キャンベルの変わりように驚いてしまった。彼女は間違いなく現代カナダを代表する女優の一人だと思う。
4.1
保育園で働くアンは親友の結婚祝いでスカイダイビングをする。しかし彼女は親友の結婚が常に頭に付き纏って...というお話

マンブルコア系のインディーズ映画。映像的に印象に残る場面は特に無く、よくあるインディーズ映画...という印象で終わってしまった点は少し残念だが、本作を語る上で欠かせないのがこの独特な編集。スカイダイビングを軸に彼女の過去未来交わる様々な出来事が明確な繋がりも無く乱雑に流される。彼女は常に不安に駆られており、起こす行動も全て突飛。そんな彼女の頭を追体験する編集だとすればなかなか面白いし、特徴的なタイトルの意味が見終わってから納得出来る。面白い。