せい

僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46のせいのレビュー・感想・評価

3.8
特にファンとかではない外部から見た欅坂46というのは、やっぱり「平手友梨奈の欅坂46」だった。私はそう思ってた。
圧倒的な才能、魅せ方を持ってしまったばっかりに大人が放っておかず徐々に疲弊していった平手ちゃんも、平手一強を作り上げられて失望していった他のメンバーも、誰にとっても何のいいことがない数年間だったのだろうと思う。
平手ちゃんが休むようになって、その中で平手ちゃんの代わりに不協和音でセンターをつとめる菅井友香さん見た時泣いちゃいそうだった。嫌だよね、こんな雰囲気の中でやりたくないよね。
でもその状況をつくったのは平手ちゃんというわけではない。
「平手がいなきゃ何もできないのか」って、そうさせたのはその体制をつくった大人だろ。
二人セゾンや世界には愛しかないみたいな曲の方向性でやってたらこうはならなかったのか?
でも欅坂のセンターが平手友梨奈で、デビュー曲がサイレントマジョリティーだった時から、こうなることは決まってしまっていたのかもなー。
しかし大人の都合で若い女の子たちの心をボロボロにしておいて、「彼女たちはこんなに辛い状況で頑張ってたんですよ」という映画を作られるのも気持ち悪いな。結局こういう苦悩もエンターテイメントにされてしまう悲しさよ。
はじめから終わりまで、大人たちの都合でしか作られてないと感じたので、あまりいい評価をつけたくない。でも彼女たちがその状況で足掻いて、泣きながら、ここまで頑張ったのも事実だからこの評価にする。
せい

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