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大怪獣のあとしまつのAcneのレビュー・感想・評価

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)
3.0
「ご武運を」

2022年を代表する駄作映画に間違いなく入る今作に幸あれ。

30点

公開日初日、二日目にTwitterでトレンドになる程評価が荒れている本作。
確かにコレは酷い。

東宝のシンゴジラに憧れて、東映×松竹がタッグを組んで映画を制作した結果、AVのパロディ企画レベルの作品が爆誕してしまった。
深夜ドラマのテンションで唐突に放り込まれるキレのない下ネタ。
唐突にs〇×というワードが出た時の劇場を包み込んだ冷えた空気がたまらなかった。

まさに地獄。

今作の関係者試写会直後の空気感が気になる。

日本を代表する映画会社がタッグを組み、それなりの予算と豪華出演陣を揃えてこのクオリティというのはある意味奇跡。

コメディ要素を通して現実の政治批判を行いたいのは分かるが、明らかに「シンゴジラ」をベースにしている作品の癖に圧倒的に元の作品より劣っている。

しかも、最近では「ドント・ルック・アップ」が見事に今作が出来なかった政治批判要素をブラックコメディとして昇華していたので、より今作のダメさ加減が目立つ。

今作を取り巻いている状況が悪い意味で「乗るしかない、このビッグウェーブに」状態で笑える。
今作に関しては酷評なのを事前に知って「どんなものだい?」と茶化しに行くのが正解

ラストの展開には、今まで描いてきた全てを台無しにするちゃぶ台返しっぷり。「最初っからやれよ」いう突っ込みは多分野暮であろうが、そう突っ込まざるおえない。

ただ、確かに酷い映画だが、私は今作嫌いじゃない
東映×松竹がタッグを組みココまでのキャスト、セットを揃えてこのレベルは本当に酷いなとケラケラと結構笑える。

ある意味愛すべき奇跡の駄作ではある。

転覆すると分りきっている欠陥の船に敢えて乗ると、それなりの楽しみ方ができる・・・・かもしれない。
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