松竹・東映の共同製作&共同配給という前代未聞の巨大プロジェクト、ともすれば邦画史に残る転換点にもなり得る作品ですが、これが中々の大珍作でした…。
予告編では「シン・ゴジラ」的な硬派な作品かと思わせておきながら、ストーリーが予想の斜め上にスリップし続けるので、特撮怪獣映画を目当てに観にいくと大火傷をしそうな内容でした。
その一方で、怪獣の死体処理にフォーカスした「怪獣8号」的な着眼点は興味深かったですし、目がテンになりそうな予測不能のラストにも色々な意味で感心しました。
福田雄一監督や英勉監督あたりが、彼らの常連キャストを揃えて撮っていたら世間的な評価も変わったのかもしれません…。
とは言え、この前代未聞の作品に邦画界が誇るバイプレイヤーたちがズラリと揃っていたので、もう少し上手く調理出来なかったものか…と、さまざまな感情が記憶にこびり着きそうな作品でした。。
染谷将太さんとか二階堂ふみさんとか片山友希さんとか、ワンポイントレベルのキャストも豪華でしたね…。
