覚悟してみたから大丈夫
だったのか?それとも
この手の作品に抵抗力
(ワクチン)があったから
大丈夫だったのか?
それでも50点はやれないよ。
「大怪獣のあとしまつ」
近年でもっとも滑った駄作の誉れ高いコチラ、漸く見ました(^^)。まぁね、この年になると十分金返せ作品には痛い目に遭ってきてますからね。全然平気ですよ(笑)。80年代なんか笑いに逃げないでこれ以上の駄作SFありましたからね。(またいずれレビューしますね)まぁ…笑いに逃げた訳じゃなく笑わそうとしたなら最も最悪な状況だった訳で…。
謎の光が宇宙から落ちた時、日本に未曾有の被害を与えた大怪獣は絶命した。だが…死骸は残った。巨大な廃棄物か、観光資源なのか政府会議は粉叫する。首相直轄部隊特務隊がその始末の為に調査を開始するが…死骸故に腐敗が…。
結論から言えば、舞台はまるで現代のコロナや原発事故、大震災の如きシリアスな舞台であるにも関わらず、風刺は効かず、コメディをやる方は滑り倒す、シリアスなメンバーはその中でシリアスをさせられ白けた空気を止められず…更に薄っぺらい分かりきった結末を見せられると言う…。
コメディなのか?シリアスなのか?どっちつかずなんですよね…。観客はほぼ何も聞かされないで見てる方が殆どでしょう。特撮が好きな方かジャニファンがメイン層だから。(時効警察ファンは少ないかな…)となればまずコメディというが、小学生低学年でも最近は言わない下ネタばかりのギャグに辟易でしょう。この監督はコメディ作家でと言われても今作は合ってないのかなと…。
プロットがまず柳田理科雄さんの空想科学読本で提示された内容(怪獣の死体始末)だから特撮ファンは何となく、それを知ってるのでそそられてしまい…シリアスをイメージするし、ジャニオタは山田くんのカッコ良いとこ見たいからね…。シリアスをイメージしたらお陀仏ですよ…。
山田涼介は真面目な作品って聞かされてたかもね。会議室に行かないからね。濱田岳や土屋太鳳辺りは気づいたけど何も言わなかったクチかな…。会議室のメンバーは全員いつものギャグだと思ってたら…ロケ班がマジだったので試写でビックリかも…。
シリアス部分も特撮は優しい目で見てこんなもんかな位。そもそも特撮の見せ場になる戦闘シーンなんか無いわけだから。でも…シリアスなディテールである大震災や原発事故、コロナを思わせる様な舞台を作ったまではよかったのにね…それを茶化したらいけないし…茶化す時期も悪すぎたし、早すぎた。笑えない原因ですよね。…似たことしたシン・ゴジラは風刺として効いた上でそんな人達、ちゃんと殺しちゃうからね…役の上で。
この監督さん、時効警察や熱海のヤツは意外に面白くて好きだったんだけど…。今作はセンスが無いのか合わなかったのか。怪獣ものが本気過ぎるシン・ゴジラやハリウッドゴジラを見慣れたせいでコメディに合わなくなってしまった時期に作ったのもセンスないかも…。
いやセンスないのは…これ松竹と東映合作なんだよね…大資本がなにやってるのと思ったけど…怪獣映画は両者とも苦手でバカにしてそうな部分はあったんだよね…嘗ての上層部が。今の東宝の隆盛を見て、苦手分野に慌てて乗っかろうとするのも大敗北の理由かもしれない。東映も松竹も得意分野はあるはずだし…(T_T)
でもね…覚悟してみれば…ギャグを切り捨てちゃえば、最後まで楽しみましたよ。わかってる結末でもね…。あれやりたいならちゃんと許可もらってやれば良いのに…。
追記…ギララの逆襲見といて良かった…優しい目にそれでもなりましたからね(^^)