ごんす

望みのごんすのレビュー・感想・評価

望み(2020年製作の映画)
1.2
殺人犯でも良いからとにかく生きていてほしい母の気持ちと息子が殺人を犯すはずがないと信じる父親。
加害者なのか被害者なのか。
その両親に振り回される受験を控えた妹…。

不在の息子以外の人々の心情が話のメインになっていると思ったので、途中までは堤真一や清原伽耶らの演技力も手伝って集中できたけれど
終盤からどんどん良い話に着地させようとしすぎて冷める。

特に嫌だったのは石田ゆり子演じる母と松田翔太演じる記者が会って話をするシーン。
こういう話でしたよみたいなおさらい的な会話。

痛ましい話のはずなのに軽い。
別に重くすれば良いとは思わないけれどこのテーマでこの余韻の無さは凄い。
軽薄な映画だと思う。

登場人物が一話完結の刑事物の連ドラに出てくる被害者家族ぐらいにしか描けてないと思う。
題材は良いので誰か別の監督でやってほしかった。
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