このレビューはネタバレを含みます
映像がとても美しい作品。家族の感情とは対照的に、何気ない景色までもが彩りを持って映されていた。
絵に描いたように幸せな家族の息子が、非道な事件に巻き込まれる。どう転んでも不条理な結末が待っているなかではベターな終わりだったと思いたい。劇中で描かれているように、ジャーナリズム、SNSをはじめとするインターネット、世間の目というのは恐ろしくて、身内が犯罪者になればまともに生活していくのは無理。死後、息子の想いを知って少しは救いがあったのでは。
物語としてはやるせなさを残してまとまったが、メッセージとしてはよく分からない感じ。