息子は加害者なのか被害者なのか、思い悩む家族の日々を描く。
ある日、突然に家族が事件の関係者であるらしいことを警察から通告される。おおよそ事件関係者の家族とはそのようなものであるのかもしれない。
それがマスコミ報道を通してみると、起こるべくして起こったかのように見えてしまう。
世間が受ける印象は、マスコミによって作られたもの。冷静に考えればわかることが、他人事だと判断がつかない。
いなくなった家族を信じ続けるのは苦しいことだ。
しかし信じぬいた相手が、“本当にその人らしい行動”を取っていた場合、あとから知った家族には救いがあると思いたい。