このレビューはネタバレを含みます
苦しすぎた
それぞれの望みが、悲しいかなとてもとても理解できたのが何より苦しかった。被害者であってほしくないし、加害者であってほしくもない。
どれにせよ、必ず申し訳ないという感情には向き合わなきゃいけないんだろうな
「お兄ちゃん、加害者になるくらいなら死んでいてほしいって望んでごめん」
「生きていて欲しいが故に、加害者であって欲しいと、そんな事をするはずが無いと母親として信じてあげる事ができなくてごめんね」
「そんなことをするはずが無い、加害者じゃない、そう思い抜くという事はお前の生きている可能性を少なからず諦めていたということになる。すまない」
こんな事にならないのが何よりだけれど、どうなるか分からないのが人生だし、世の中なんだって
真っ向からぶつけられた気がしました。私が家族を増やすのを躊躇ってしまう理由の一つでもある。世界って結構しんどい。美しい時間もあるけれど、怖さも充分ある。つら