碧

望みの碧のネタバレレビュー・内容・結末

望み(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

原作未読。
当時、劇場で観そびれた本作。

息子は、兄は、
「せめて加害者の方でありますように」
「せめて被害者の方でありますように」

二つの【望み】の狭間で翻弄される両親と妹4人家族のヒリヒリした冬の数日間。

終始惹きつけられる状況にはあったが、起承転結がそれぞれ間延びしすぎていた印象。
もう少しスピーディーに運んでいたら物語の面白さも増していたような気がして少々残念。

4人家族のキャスティングは文句無し。
岡田健史と清原果耶の出過ぎず引き過ぎずな芝居が絶妙だった。
石田ゆり子に関しては言わずもがな。
大好きな『夜行観覧車』を思い出さざるを得ない母&息子設定。

個人的に、
だから人間関係ってイヤ。
そう思えた辛辣なラスト。

堤真一という役者の手腕に唸るべき作品であるのは確かだが、映画より原作で読んだ方が面白いような気がした本作。
碧