yuki

望みのyukiのネタバレレビュー・内容・結末

望み(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

加藤雅也演じる刑事は語る。
優しいお子さんほど、親に心配を掛けまいとします。
しっかりしたお子さんほど、自分でなんとか解決しようとします。
そんな子どもが殺人事件を起こしてしまうのは痛ましいです、と。

加害者か、被害者か。
「望み」で言うなら、どちらにもなることなく、幸せに生きていってほしいー
でも「殺らなきゃ殺られる」状況なら人を殺めてでも生きていて欲しいのか、
自分が犠牲になっても人に手はかけないでほしいのか。

3つの事件が起こります。
・サッカー部の先輩が練習中、タダシの膝を故意に壊す事件
・少年C(タダシの同級生)がサッカー部の先輩を負傷させる事件
・少年Aが、少年C・タダシを殺害する事件
(少年Bがどこまで関与したかは不明)

事実だけ並べて見ると巻き込まれたタダシは完全に被害者。
サッカー選手への夢を断たれてリハビリ医療専門職の道を考えていたが、死んでしまったらそこで終わり。
あの子は私を、私たちを救ってくれたなんて思えない。なんであの子を守れなかったんだろうーその苦しみは消えないと思う。
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