マレーボネ

ドント・ルック・アップのマレーボネのネタバレレビュー・内容・結末

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

ドントルックアップ観た!笑えるしちゃんと頭使うし最高だった!めちゃくちゃイヤなシン・ゴジラって感じ。
ネトフリ民は絶対観ましょう!
ぼくは2022年ベストでもいいです!

彗星が落ちてきて地球が滅亡するかもしれない、っていう突拍子もないシチュエーションに対してシミュレーションしてるっていう点でかなりシン・ゴジラ味が強いけど、こちらはもっとシニカル。

ここ数年のイデオロギーに関するムーブメントやソーシャルネットワークな文化を総括して皮肉ってる。
大統領選やBLMの周辺問題を彷彿とさせるエピソードを、単純に断罪したり大仰に説教したりするではなくあくまで個人レベルのリアクションとして理解できる範疇に収めてるバランス感覚がすごい。
イデオロギーを皮肉った結果、相反するイデオロギーを前面に出してしまうことを嫌ったんだろうな。ブラックコメディとして笑えることに徹してるように感じて好印象だった。
(この辺はボラット2でサシャ・バロン・コーエンがどうしても我慢できなくて失敗したところだと思う。)

さすがアダム・マッケイ。

アダム・マッケイ産俺たちシリーズが大好きな自分としては好きなシーンがたくさんあった。
ジョブズ風プレゼンに動員される幸の薄そうな子どもとか、中将が小銭を回収したことをずっと気にしてるとか、アルゴリズムによって聞いたこともない生物に食われる死に方を予言されるとか、核爆弾搭載したロケットを演出のために有人にするとか、そいつが飛び立つロケットの中から超保守的な差別発言を世界に発信するとか、そういうナンセンススレスレみたいなイカついネタが大好き。
ロケットのやつはウィル・フェレルにやってほしかった。

さすがアダム・マッケイ。

キャストが豪華なのは言うまでもないけど、全員演技がキレッキレで素晴らしいね。
最初の大統領との会議、正直めちゃくちゃイライラしたもんな笑
あれ以降エンドクレジットまでジョナ・ヒルが最高すぎる。

さすがジョナ・ヒル。
さすがアダム・マッケイ。
マレーボネ

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