ちゃくろねこ

スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話のちゃくろねこのレビュー・感想・評価

-
ヴァンサン・カッセルが地上に遣わされた天使に見えてくる。

邦題では、政府に対抗して障がい児施設を守った、と受け取れるけど、かなりニュアンス違うよね。本来なら国や行政、公的機関がやるべきことを、彼ら民間団体がボランティア精神で目の前の問題に対処していて、行政がチャチャ入れてみたけど、結局彼ら民間団体の良心にフリーライドする以外、どうにも出来ない(する気がない)という話なわけだから。日本の「子ども食堂」も、自公政府が率先してフリーライドしてて、いや子どもの貧困を無くすのが政治家の仕事だろ!って思いますもん。

それはともかく、障がい児とその支援員(彼らもまた支援が必要な若者たちである)、親、医者、近所の人、など周囲の人々を、過度に美化せず丁寧に描いていて、誠実な印象の映画でした。
ちゃくろねこ

ちゃくろねこ