Adele

ブックセラーズのAdeleのレビュー・感想・評価

ブックセラーズ(2019年製作の映画)
2.0
物心ついた時から本が好きでした
幼少期の思い出も、寝る前に毎晩父が隣で本を読んでくれて、続きをせがんだ思い出が今も鮮明に覚えています
学生時代は少し読書しなくなってしまったけれど、大人になり、本好きが高じて図書館に勤めていた時もあるし、今でも休みの日は書店に1人で何時間もいられます
それくらい本が好き
もちろん、現在の部屋の本棚ははち切れんばりに充実してます!

こちらも予告を見た時から気になって、わたしのための映画だ!わたしが観に行かなくて誰が行く!と勘違いしてしまうほど楽しみにしていて、やっと、地元映画館で公開されたので本当に楽しみに鑑賞してきました

もう、本好きにはたまらないの連続です!
珍しい貴重な本も出てくるし、何よりもディーラーの人達の言うことに共感しまくり!
やはり、本好きの気持ちをわかってくれているというか

作品的には珍しい本の紹介ではなく、ディーラー達の個々の思いや心情のインタビューが中心です
もう少し、本の紹介があってもよかったかもしれませんが

個人的には人間の皮膚でできた本に驚愕しました…怖い、気持ち悪い等を通り越して、絶句というか…
だって、見た目は普通の革と変わりないんだもの、言われないとうっかり…

NYは世界中でも1位2位を争うくらい大好きな都市なので、そのNYの街並みが垣間見れたのも嬉しかった

また、最近の時代の流れなのか、女性ディーラーの活躍やアフリカンアメリカンのカルチャーの話も多少出てきます

猫好きなので、たまーにかわいい猫ちゃんが出てくるのも嬉しかった

高価すぎてわたしには買えないけど、死ぬまでにいつか、NYのブックフェアに行ってみたいし、NYの古本屋巡りしてみたいです

本作の通り、ディーラー自体が貴重存在だし、時代の流れで本屋自体が減っていると
個人的にもとても悲しいと思う

電子書籍のメリットももちろんあるかと思うが、子供時代に欲しかった本をプレゼントされた時、嬉しくて抱きしめた時のあの感覚
父親に今夜も本を読んでと抱きかかえて持っていったあの思い出は電子書籍では味わえなかったと思う
わたしは何があっても、断然、紙の書籍派

今作の中で
『7年前のパソコンのファイルは開かないが、500年前の本なら開くことができる』

正に本好きの気持ちを代弁しているし、紙の本は生き続ける

今作を映画館で鑑賞できて本当によかったです
また、今作のパンフレットも素晴らしく、登場した全員の軽い紹介や本編に出てきた珍しい本の紹介も載っていて、一見の価値ありです!

また、この場を借りて、本を読むことの楽しさ、素晴らしさを教えてくれたこと、仕事で疲れていたはずなのに、毎晩本を読んでくれた父に心から感謝したいと思います
Adele

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