2021/6/30 Filmarksさん最速試写
不運な事故、怒りが収まらない父、
大衆の興味を盾に悪意に満ちた槍で襲いかかるマスコミ、
正義の暴走、罵詈雑言の伝染はまるで棘の豪雨。
渦中とはかくも過酷なのか。誰しもが巻き込まれ得る恐さ。
嵐の後に訪れる穏やかな空、役者陣の怪演に感涙。
一番許せないのは過去の自分。
刃を向けたくとも叶わない怒りが、悲しみが行き場を失い暴発する。
自分も周りも傷ついた果ての一つの境地。
交通事故をきっかけに連鎖的に様々な人の人生が交錯していく感じは
「クラッシュ」(2004年ポール・ハギス監督の方)が思い出された。
こちらも超名作。