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空白のmarucoのレビュー・感想・評価

空白(2021年製作の映画)
4.0
空白 観ました。私は今も昔も、
『許す』と『赦す』この使い分けに
一旦つまづく。挙げ句に両方書くと
言った常套手段に出る。ただどことなく感じてることがこの『赦し』の文字のほうが大人で知的でカッコ良いと思ってしまってる。
そんなこんなで今日の『空白』鑑賞記念に一度調べてみることにした。
『許す』は聞き入れる、自由にさせることのようだ。わりに淡白かな?
そしてmarucoのお気に入りのこの、
『赦す』は刑罰や義務を免除することらしい。因みに罪をゆるす、
税をゆるすにはやっぱりこの
『赦す』を使うらしい。
つまり本作にはどっちかよう理解らんかったからいつも通り一応2つ並べて書こうと思った😅

やっぱり古田新太の独壇場💐
素晴らしかった。
表情が凄い⤴️⤴️
彼しかいないだろう。と言うより、
彼そのものやった。
こんなこと言うたら、
古田さんは怒るかもしれへん(笑)
「そんなことあるかい!!」
「ええ加減にせいよ!」
「ワシはもっと上品やがなぁ😀、
グワッ、ハッハッハッファ〰️💨‼️』て
人間くさい、煙草くさい、そして
酒くさい息して顔して、ひょっとしたら笑ろてくれそうに思う。
名優にして怪優の地響き地鳴りを感じる演技やった。さすが役者やな、
普段の関西弁丸出しをものの見事に
封印してるこの狂気の父親(古田)にある日別の理由で娘を亡くした母親が唐突に彼の眼前真ん前に立ち、
真摯に向き合いながら、
死んだ娘の罪を心から詫びるという
この上なく辛く哀しい対面シーンがある。この狂気の父(古田)に対して
娘の母として娘に代わって心から詫びを入れるシーンだ。
母としての美しい仕舞い方だった。
このシーンには本当に泣けるし、
お見事やったし感動的やった。
初見の女優やったと思う。
そしてそれを聞き入れたとき、
この狂気の父親は初めて憑き物が落ちた表情を見せる。その日を境に、
この父親は人間らしい生き方に目覚め、おのが怒り憎悪への折り合いを見出だしてゆく。
私はキレイな終いかたに安堵した。

蛇足
古田さんの娘役を哀しく演じた
女の子のあどけなく、
涼やかな表情がいとおしい。
そして、
今日の一作で古田新太さんの
ファンになってしもた。
前に口元きちゃないと言うたこと
謝りたい。
だけどなんちゅうても全部込み込みで、
古田新太の魅力とやっと気づいた。
これまでの失言を謝ります
是非赦しを許しを請いたいです!

堪忍してください🙇

マタアイマショウそして、
マタアワセテクダサイ✨
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