おとのなみ

空白のおとのなみのネタバレレビュー・内容・結末

空白(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

劇場にて鑑賞。会場からすすり泣く声がしたけど私は全く泣けなかった。いつも作品に入り込んで涙脆いタイプなんだけど。これぞ胸糞作品。演じた古田さんも嫌いになれる。

最初から最後までほぼ怒鳴り口調の主人公。人の話もまともに聞こうとしない。あれじゃ話したくても話せなくなる。対応によっては加害者女性も自殺しなかったかもだし、娘だって事故死する前から「心」死んでた。父親があれじゃ誰(学校)にも心開けなくなるよね。アルバムの自分の顔真っ黒。話そうとしても話せる雰囲気なく聞いてもらえない、万引きは心の叫び、唯一の自己主張だっと思う(だが万引きしたという確証はない)別れた母からもらった携帯は捨てられ。父親は娘を全く見てなかったし理解しようともしなかった。母親は全部知ってた、けどああいう人だから愛想尽かして他の男と結婚し妊娠。なんで母親に親権行かなかったのかな、それもあの調子で奪ったのかと想像。完全なDVだと思った。つまりお節介おばさんが配ってたビラの伏線なのでは?と。

色々気づくの遅かったね、DVおじさん。そして巻き込まれた人たちお疲れさんって感じ。これ感想。
会場の人、なんで泣いてたのかな。タイミング的に店長に同情して、だったかな。巻き込まれおつだよ店長も。

マスゴミも滑稽だし、お節介おばさんにも鬱陶しいというか引いた。あぁならないように気をつけよう、私もいい歳のおばさんだから笑
この作品の中で唯一頭が下がったのは最初に跳ねた女性(自殺した)の母親。あれはすごい、私はあれする自信がない。

古田さん演技は素晴らし過ぎ、少し漏れた笑みにほっとしたひととき。役者さんは皆素晴らしかったのでスコア入れましたが、男の怒鳴り口調マジでトラウマ、大嫌い。酒に逃げる男も論外。本人もまわりのみんなも不幸しかない。空白なんて埋まらないよ。

かなりの余談。この親父さんはそこまで毒親ではないけど、実在した親父は幼い頃から娘に対してもっと非情な行為や騙すことして苦しめ、最期は独り寂しく不審死で発見され、人生の幕を閉じました笑
おとのなみ

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