蒼

空白の蒼のネタバレレビュー・内容・結末

空白(2021年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

藤原季節さん目当てに。(今回も自然な佇まいが映像の世界に溶け込んでいて素敵…!彼の父親の話ももっと知りたい)

晴れた午前中に観るものではなかった。轢かれるシーンは目を背けたしその後もずっと苦しくて、青柳がお弁当屋さんに謝るシーンで涙がすーって出た。冷静な自分が共存している感じがリアルだし、苦しかった。父親は自己満足に足掻いているように思えるけど私が彼の立場でもそうするかもなと思うし、万引き犯を追いかけたことに悪気はなくても責任を感じるのも分かるし、轢いてしまった側もショックだろうし、学校の先生も励まそうとする同僚もマスコミの偏向報道も腹が立つし、でも全部「これが自分の役目だろう」と思ってそれぞれ動いているのであって、正義を超えてどうしようもない、誰が悪いとか白黒つけられないものがすれ違っていてもやもやした。父親と娘同じ景色を見ていたのなら、最後は少しだけ光が見えて終わったかなと 救いがあって良かった
蒼