空白ねぇ…
ガチギレする陰の者の演技に定評のあるデュエリスト、松坂桃李君。
たった一度の出来事が周りにいる多くの人間を翻弄するという現象に、生きてればきっと誰しも直面します。
この作品のような事故だって、フィクションのものだとは言いきれないことはみなさんお分かりのことだと思います。
それに、こういう過失の所在がどこにあるのか、外から後からそれを判断する事はほとんど不可能だってことも本当は知ってます。
僕たちのような多くの部外者はそれをマスコミ含め他者の視点を介してでしか知り得ないので、それが真実かを検証することは出来ません。
この映画を鑑賞する人間だって、言うまでもなくこの事件とは全くの無関係です。この事件は実在しませんし。
だから、そこに善悪とか真偽とかなんてそもそも本当はないんです。
でも、僕は観ていて誰が悪いんだろうって自然と考えてしまいました。誰が正しいのかなーって…。
なんか、それが凄く悲しかったです。今はまだ自覚が足りません。なんだかんだわかってるようなツラして、僕だって自分のこと正しいと思い込んでいるのかな…
なんだかこの映画を観ているとそれがどんどん分からなくなってきました。
つまり何が言いたいかといえば、この映画はかなり良く出来てるってことですね。
正しい人間よりも、優しくて心の強い人間を目指したいと思います。
