森達也ってドキュメンタリー以外も撮るんやね。
そもそもこの監督の思想自体に個人的には全く賛同して無いものの、題材としてこの事件をそもそも知らなかったし、映画の内容も現代人への分かりやすさと当時の感覚の表現とを絶妙なバランス感覚で両立させていた点は良かったと思う。
ただ反政府主義的な毛色が強すぎて多少くどい。台詞回しもわざとらしすぎる節があって、普段ドキュメンタリーやってるんだからもっと自然な感じにできないのか？って気になってしまった。多分そんなことないのに、演者が下手に見えるレベル。正直題材選びを除いては特筆すべきクオリティの映像作品じゃない。
とにかく、テーマとしては集団心理の恐ろしさ。和製の『Do the right thing』というのがしっくり来るかも。って考えたらスパイク•リーって天才なんやな。
