とても素敵な作品でした✨
人間ドラマとしては
とてもとても良かったです。
ただ、
ある思わせぶりな演出と
このタイトルから察して
〝あの空白な時間に真実がある!〟
みたいな、サスペンス的要素も
あるのかと勘繰って観てしまって…
そういうのでは
なかったみたいですね💦💦
最後まで気になっていた
シーンの種明かし的なものはなく
全然関係なかったみたいで…💦
じゃー、なんだったのよ、
あの思わせぶりな描写はぁ💢笑
【★ネタバレ①で↓】
交通事故シーンは凄惨で、
ただただ衝撃⚡️鑑賞後も
ひきずりますね…😨
被害者/加害者と割り切れない
複雑に入り乱れた出来事を通して
それぞれが陥る空っぽな思い…
露わになる今までの空っぽな時間…
いろいろ失った空っぽな世界…
『空白』・・・でも
最後までこの作品を観ると、
また別の解釈にも至ります。
『空白』・・・
ミツル(古田新太)の粗暴さも
マスコミや報道の同調圧力も
無責任な学校や大衆の
心ない行為も、みーんな
胸糞悪いのだけど、
ある人達の意外な言葉が
突き刺さったり
途中のワンシーンが
重要な伏線になっていて
それらがあってそこで初めて、
途中の、ある言葉が
心地良く響いてきます✨
【★ネタバレ②→】
全ての役者さんが良かった✨
脇役やちょい役の人も
含めてみーんな良かった✨
古田新太さんの良さは別格として😁
花音役の伊東蒼ちゃんの
あの、既に空白な心を
持て余してる雰囲気も凄い😨
藤原季節さんの役柄も
絶妙な存在感だったし、
寺島しのぶさんの
〝正義押し売りおばちゃん〟
もまたリアリティあって😅
この人の存在やセリフもまた
良くも悪くもいちいち
考えさせられました…🌀
1番苦手なタイプだったけど
彼女にも…【★ネタバレ③→】
そんなわけで久しぶりに
社会派ヒューマンドラマを
堪能しましたぁ✨✨✨
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【以下、ネタバレ】
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★①花音が万引きした描写は
描かれてないんですよね…
一方的に店長(松坂桃李)
が腕を掴んで事務所へ
連れてってしまう❗️さらには
この事務所内のシーンも
描かれてない…あえて
・なんとなく店長も
何かを隠してるような…?
父親を前に言い訳から入ったし
ハキハキしないし💢
・父親との現場検証では
鑑賞者にしか分からない
軽い嘘をついてるし…
(ああいう細かい嘘がまたリアル…)
この事務所内の空白の時間に
何か一転二転する真実が
あるのでは?…と勘繰って
期待してしまったのですが…
結局最後まで明らかにならず…
この辺はずっとモヤモヤ…💦
じゃーなんだったのよ あの
思わせぶりな見せ方は💢 笑
ま、確かに
〝実際に何があったか〟を
曖昧にすることで、いろいろな
考察ができることを狙った?
のかもしれませんが・・・
単純に拍子抜け感も💦💦
★②少女を轢いてしまった
女性運転手の母親の言葉が
印象深かったです(>_<)
ミツルに責められ
自責の念にも耐えられず
自殺してしまった娘に代わり、
母親は決してミツルを責めることなく
ミツルをしっかりと見据えて
贖罪と赦しの言葉を力強く
口にしました!
間違いなくここを境に
ミツルの心も少しずつ変わって
いきましたね、母親に敬意を
表して・・・m(_ _)m
●好奇の目で非難され続けた
店長に、熱く突き刺さった
ヤンキーくんの温かい激励の言葉、
これもやばかったぁ😭
●途中、ミツルが娘との空白を
埋めようと、娘の遺品から
絵の具を出して描き始める
油絵。これがまた独特で
ちょっと笑っちゃうのだけど😁
(見ようによっちゃ上手いけど 笑)
ラストに登場する娘の生前の
油絵の重要な伏線になっていて、
【青い空にたゆたう白いイルカ
の形をした3つの雲・・・】
娘も自分と同じものに
同じタイミングで
思いを馳せていたことや
父母娘を表すかのような
3つのイルカの雲が☁️🐬
また涙をそそります…
●これらを受けて、
作中に出てくる店長の祖母の言葉、
「世の中そんなに悪いもんじゃないから」
がここで初めて心に響いてくる…
素敵な伏線回収がいっぱいでした✨
★③正義の押し売り、距離感の
麻痺したお節介おばちゃん。
人のため、と言いつつ自己満足・
承認欲求を満たす為の地味に
迷惑なおばちゃん・・・
ああいうのが1番
プレッシャーになる・・・
苦手なタイプ…💦
でもリアルにいそうで…
だからこそ残念だったのは、
この作品の中で唯一〝救い〟
がなかったのも彼女だけで…
自己肯定感を失くした
彼女にも救いの手が欲しかったな、
と😞 あ、でもあの慰めの中の
どさくさチュー👄は
よくないぞーっ! 笑
●『空白』・・・それは
青い〝空〟にたゆたう
〝白〟い雲のように、
青い〝空〟に刺す
〝白〟い光のように、
もしかしたらそれは
ネガティブなだけでない
大切な時間を表している
ようにも思えて…
とても深いタイトルでした( ᵕ·̮ᵕ )♡