800作品目のレビューは劇場公開時から気になっていたこの作品！
人間の醜い部分がこれでもかと浮き彫りになっていて、かなり見応えがあった。
【あらすじ】
スーパー「アオヤギ」店長の青柳（松坂桃李）は、万引きの現行犯として女子中学生の花音（伊東蒼）を事務所に連行するも逃げられる。必死に逃げる花音に追う青柳。やがて花音は勢いで車道に飛び出し、車に轢かれ命を落とす。罪の意識に苛まれる青柳、激昂する花音の父親充（古田新太）、花音を轢いてしまった女性ドライバー、それぞれの人生が大きく揺らぐ──。
【good】
・愚の骨頂
充は常に威圧的で娘の花音を萎縮させ、まともに親子の会話すらしない。それなのに亡くなってからやたら父親面して、何の作品か忘れたが、以前にも自分の子供が亡くなってから、急に子供の事を気にかける親に覚えがある。生前にもっと子供とちゃんと向き合ってあげてれば、そもそも万引きなどに走ることもなく結果的に亡くならなかったかもしれない。
・松坂桃李と藤原季節
二人とも役者として好き。ほんと良い演技する。青柳はとても気の毒に感じたし、龍馬は一見チャラそうに見えて常識人。
・ポジティブおばさん草加部
悪い人ではないんだろうけど、正しく“ありがた迷惑”の化身。
【bad】
・充
こんな父親マジで嫌だ。というか人間性が無理過ぎて絶対関わり合いになりたくない。
・学校
充と極力関わり合いになりたくない気持ちは分かるが、逃げ方が屑。
・マスゴミ
『由宇子の天秤』でもマスゴミの悪意のある編集に焦点が当てられていたが、本作もなかなか。テメー等の周りに不幸があった時、ずけずけとカメラ向けられたらどう思うよ？モラルの欠片もない。
【最後に】
作品としての出来はとても良いが、心がモヤモヤさせられる。人間の醜さを堪能したい方は是非。
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