心に残る重い映画でした。
決して他人事には出来ない、身近に起こりうる事件です。多くの人に見てもらいたい映画です。
家族の死を受け入れて前に進むには時間が必要です。荒れ狂っていた添田も、終盤には徐々に落ち着いてきました。
人間は、ずっと感情的に怒り続けることも悲しみ続けることもできないと思います。
みんなそれぞれのやり方で折り合いを付けていくのです。
スーパーのバックヤードで本当は何が起きていたのか、本作では描かれていません。花音はマニュキュアを手に取ってはいますが、明確に万引きしたシーンはありません。添田の視点と同じく、もやもやしたままです。
このあたりを想像して観ると、松坂桃李演じるスーパーの店長の立ち位置も変わってきますね。
今まで古田新太は脇役しか見たことなかったのですが、本作の演技を見て印象が変わりました。名演でした。
出演者全員とても良かったです。
