ダダ

空白のダダのネタバレレビュー・内容・結末

空白(2021年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

「子供と向き合わない親」という問題を軸に日常の至る所にあるリアルのグロさを見せつけられる映画だった。

まず女の子の死は親に帰結すると思う。
何を考えているかわからない内気な性格や、それに起因する孤立は養育環境(親の離婚、母の再婚、妊娠)の悪さや愛情不足が原因なので、親が可哀想とは思わない。
自分の写真の顔を塗りつぶすという問題行動に父親は気付けたはずだし、母親は気づいていたのに行動を起こさなかった。
最後は改心したのかもしれないが、もう遅いだろうと思う。

その他、囃し立てるだけ囃し立てて、飽きたら捨てるマスゴミや善意の押し付け、なんでもエンタメにしようとするSNSなど、身近な問題がリアルな描写で描かれており、終始暗い気持ちだった。

メッセージ性はないし、オチを探す映画ではないと思うので点数はつけにくいが、「今になって理解者ぶるのはずるいですよ」というセリフや、出演者の演技、演出のリアルさに衝撃を受けたのでその分の点数!
ダダ

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