観るのが辛いぃ、と思ってなかなか観進められず1ヶ月おいてようやく観切れた。最初っから最後(の方)まで地獄のような映画。
絶対的に自分が正しいと信じて疑わない人間の怖さ。関ジャムとかクドカン作品でニコニコしてる古田新さんしか観た事なかったので、めちゃめちゃ怖かった。観客の視点からだとほんと嫌な人間側(少なくとも自分は関わりたくない)だけど、娘を亡くした親の気持ちもわからなくもない。それでも、彼を気にかける人もいて。
他者との関わり合いの中で少しずつ変わっていく。
中盤、自分が置かれていた立場が他者の写し絵になるシーンで心が壊れそうに。
以下、ラストシーンの内容あり感想です。
自分の娘を撥ねた運転手が自殺して、通夜に出席するシーン(地獄)。俺は謝んねぇからな。と言った後の相手家族からの謝罪で、自分の中で何かが変わった。自殺した娘がどんな人間だったかを涙ながらに話し、娘は許してあげてほしいと懇願する母親。
自分はどんな父親だったんだろうと。
その後、事故死した娘を理解しようとする父親。自分と同じイルカの形をした雲を描いていた娘の絵を見て涙を零すシーンで自分も完全崩壊🥲
親子の共通点を見つけることができた、という喜び。
その一方で、ようやく近くに感じることができた娘の喪失感を自分が生きている間ずっと抱き続けていかなければならないという地獄。一体どっちの涙だったんでしょうか。