また登場人物みんなが自分のことしか考えてないような気持ち悪い映画を観てしまった！日本映画って感じだったな〜。
「正しさ」とか「間違ってる」とかそういうことを押し付けられるのも、事実が事実として伝わらずにマスコミによって捻じ曲げられて報道されるのも、学校もスーパーの店員も自分のことばっかりなのも、関係ない人がネットで叩いたりしてるのも、現代社会のいろいろな問題とか闇を描いていたと思うし、それがむしろリアルでより気持ち悪さを演出していたように思う。
登場人物が多かったわりには、それぞれが事故によって変わっていく描写がちゃんとあったのもよかった。
父親にもスーパーの店長にも最後は救いがあったっていうことなのかもしれないけど、映画は途中で終わってしまってもこの人たちの人生はこの先も続いていくんだなと思ったら、わたしたちのこんなぐちゃぐちゃで救いようのない人生も一部を切り抜けば映画みたいなものなのかも、と思えたな。
終盤の「疲れた」と「みんなどうやって折り合いをつけるのかな」は、まさにこの映画のテーマだと思って、気持ち悪い映画なのにきれいに締められて悔しさすらある。
